何とかフィニッシュ、平成最後の・・・・
冬の気配はすっかり抜けて3月が終わります。
冬場ガッツリ寒かった去年は、このタイミングでもう桜が満開だったのに、今年は随分遅いです。早くから今季は暖冬と言われていた通り、寒さのレベルは知れたものでしたが、こういう形になるとは自然の不思議なところでしょう。今月は特に活況な釣りモノもなかったですが、荒れた日も少なかったので人出に助けられる形で、ソコソコの品物が動きました。決算月に少し数字を積み増した結果、秋の台風での大きなロスをだいぶ挽回して、何とか恰好のつきそうな感じです。
3月は弊社にとっての大イベント、アミエビ買い付けのピーク。今年の漁は決して豊漁とは言えないまでもまあまあ安定した相場で推移してきました。結論から言うと、今年必要な全量に近いところまで、ほぼ買い付けた感じです。業界的には昨年秋の台風によって大きく需要を削がれた部分があり、結構な量の越年在庫が残ったところもあって、序盤から積極的な買いが進みませんでした。そんな中、ヘンな形で相場が荒れるまでに済ませた形ですが、一番安く買えたかはともかく、損もせずに早めに引き上げて、違う仕事に掛かれることを考えたら御の字でしょうか。
さて、週明けの4月1日は新元号が発表され、ひと月後には新しい時代の到来です。そんなタイミングでテレビの特番では平成の30年を振り返る企画もののラッシュ。確かに平成の30年間で世の中の様々なシーンが本当に激変しましたから、それを顧みるのは大いに意義があります。記録というのはやはり大事ですね。釣りの世界で見た場合も、確かに大きく様変わりし、特にルアーフィッシングの分野はタックルのみならず、ウェアや周辺グッズの華やかさなどすごい変貌ぶりです。
ただ竿やリールの根本的なフォルムとか構造は意外に大きく変わっておらず、大よそ昭和の終わり頃には今の道具の基礎となる部分は出来ていたように思います。実際、波止釣りなんかでは2,30年前の?と思しき年季の入った道具でやってる人が結構居たりもしますから、それだけの完成度があってのことでしょう。
で、自社で見た場合もいくつかの商品で時代を跨ぐロングセラーが見受けられます。パッケージこそ資材メーカーや機械の都合で変わらざるを得ない場合がありますが、エサの世界でずっと売れ続けているものは、基本的に変えて良くなることはないので、出来る限り従来のままを維持しようとしています。他社さんでもそう。そんなこんなを考えるとエサそのものの発掘や基本的な加工をずっと昔に考えた人は本当に偉いなぁと。10年、20年先、この仕事をリタイヤした後にも、いまの商品がたくさん売られていて欲しいと願わずにはおれません。
写真は25年くらい前の製品カタログ。くじらの窓のオキアミ刺し餌「WAX」は今も健在です。
さあ、ひと月後はまさに平成最後の更新。かの10連休真っただ中で、どんな事になってますやら・・・・