コラム
コラム 2018.08.31

【サビキ三昧】おかげ様でコイツだけは・・・・

サビキ三昧

まだまだ残暑は収束せず、8月が終わります。

地域差はあれど、今月も全国のあちらこちらで豪雨や台風の被害がありました。特に台風は次から次へと発生して、外海側は波の止み間がなかなかありません。甲子園の高校野球こそ中断や順延なしに大会が終わりましたが、頻発した台風のことなど考えるとこれはまさに奇跡的。釣り市場にとっては通常の8月よりは期待値の下がる環境であったのは間違いないでしょう。

そんな中で5月に発売したチューブ入りアミエビの「サビキ三昧」がおかげさまで予想をはるかに超える引き合いを頂戴し、製品のチューブフィルムが足りなくなるレベルまで売れました。ユーザーの皆様には大変申し訳ないのですが、印刷した正規のフィルムでなく、包材にラベルを貼った代替品で急場を凌いだ次第です。さらに今月アップした2度目の印刷フィルム分もこれまた在庫の溜まる余裕がなく、有り難い引き合いにあろうことか2度目のフィルム切れを起してしまいそうな状況に。嬉しい悲鳴とはいえ、代替品を流通させる事態につきましては関係者の皆様、ユーザーの皆様には、あらためてお詫び申し上げます。

サビキ釣りの専用エサとしては塩アミの「つり兵衛」と「サビキクラブ」がロングセラーとして定着し、近年では少し趣向を変えた練り物の「桃香」を投入していました。もちろん他社さんからも競合する同系統の商品もあり、これ以上のバリエーションを出すことには慎重だったのですが、営業サイドの強い要望で今回のサビキ三昧を企画。それがこの大ヒットにつながったのです。今の活況が自社のサビキ製品と切り替えただけとかなら、あまり意味はないのですが、例えばサビキクラブは悪くない数字で依然売れており、結局はより簡単に使えそうなチューブタイプの製品には、これらと違う市場性があったのでしょう。

オキアミやアミエビの市場は間違いなく右肩下がりになっており、その中での新製品開発には正直、手詰まり感すらあったのですが、今回のヒットに少し光明を見出す思いです。やはり必要とされるものをちゃんとした品質でつくるところがキモですね。

明日から期待の9月ですが超大型台風の接近もあり、いきなり不安も。ただ、不漁の嵐だった日本近海でサンマの豊漁など明るいニュースもあり、好転が期待されます。皆さんも無理せず、良い釣りを!