ベストシーズンが早じまい(T-T)
「秋が終わった感」に満ち満ちて11月が終わります。
今月は祝日が二日あり、今年はそれぞれが飛び石のパターン。これもうまくいけば人出が期待できるので製造も営業もそれに備えたのですが、その前に気温の低下が早まってイマイチの状況に。秋が短そう・・・という予測はしっかりと的中した感じです。何とかもうひと稼ぎしたかったところ、最後の週末が全国的に雨模様となり、ジ・エンド。トドメを刺されたとはこの事でしょうか。
冷え込みの他にも19日の土曜には当地近くを震源とする震度4の地震がありました。特に被害もなく、冷凍庫に何十段と積み上げてある原料や製品も荷崩れすることなく、胸をなで下ろしました。そんな三日後の22日には東北で津波の警報が発令され、テレビも予定の番組をすっ飛ばす体制で報じていましたが、日本全国ほんとうにどこに来るやらわかりません。弊社も高台に移転するなど、本気で検討すべきかなと思ったり。それもこれも製品が御支持をいただけている今だから考えられることですから・・・。
さて話題変わって、前々から個人的に気になっていたことが、ようやく世間でもわかりやすい言葉で囁かれるようになりました。
「過剰品質」
そこまでやらねばならんのか?という品質管理の在り方、サービスの提供です。
あの店もこの店も24時間開いてねばならないのか?また時間通りに荷物を運んだり、電車やバスを運行させることもそうなら、ちょっとでもキズがあったら不良品として廃棄したり、作り直しや返品を強いる風潮など、枚挙に暇がありません。労力に対しての評価が十分でないわりに、強者と弱者が鮮明に分かれて働く人が追い込まれています。従来、日本人らしい長所として磨き上げられてきたものが、ここへ来て度が過ぎた部分に対して、ようやく声が上がりだしたのでしょう。
この話題の中でよく出てくる例が、小荷物の再配達です。すべての宅配荷物の2割が再配達になっているという話。重たい荷物を階段のない団地の最上階まで持って上がったら留守。持ち帰った途端に再配達の依頼がくるなど、とにかく受ける側のやりたい放題に対し、対価の付加もない「当然」がまかり通っている現状です。弊社の場合、自社で配送する分にはそこまで追い詰められるシーンはほとんどありません。しかし、多くの荷物を大手宅配会社さんに委託している末端では常に起きていると思うと、決して他人事だとは思えないのです。特に年末にかけては弊社の荷物と同じ冷凍、冷蔵の荷物が急増するのに加え、道路事情も悪くなりますから当然ながら遅配なども発生します。そんな当たり前のことに対する「ゆるさ」がもう少しあったらなと。「お金を払ってるからには・・・」あるいは「お金をもらってるからには・・・」と言ってしまってはキリがないですからね。
しかしこの言葉、そのものズバリではありますが、うまく表現してますなあ。来年の流行語大賞にノミネートだけでもされれば、世の中少しは変わるような気がするんですが、どうでしょう?
写真は売り出し中の「GクリルWパック・ウルトラハード」のアップ。従来品と違う液漬けのオキアミは高比重で身締りもGOOD。これを粒選りでパッキングしてますが、検品で落とされた素材も、刺し餌以外の原料として再利用してますんで、決して過剰品質ではありません。