コラム
コラム 2016.08.31

晴れても心配は尽きませぬ・・・

中紀・煙樹ヶ浜で釣られたヘダイ

近畿一円、スカッと晴れて8月が終わります。

去年の8月は雨が多かったり、その前年もどんよりした天気ばかりで全然ダメな月でしたが、今年は一転して雨が全くナシ。本当にちゃんとした雨といったら、ここみなべ町ではひと月ばかり降ってない有り様。おかげで商売的にはソコソコ商品も動いて、夏休みらしい賑わいでした。

ただ今月は後半になって、台風が関東から北を中心に暴れました。ここ数日テレビも報道に大きな時間を割いていますが、激しい風水害がこの時期の定番になってしまった感じで、本当に切ないです。被害に遭われた皆様の一日も早い立ち上がりを祈るばかりです。

それにしても大阪で真夏日の日数が新記録だったり、本当に暑かった8月。ビル街ではこれまで何ともなかった草木や街路樹が、完全に枯れてしまったりしてるケースがあるんだとか。元々、市街地なんて樹木の生育には適したはずもない中で、おそらく限界点をちょっとだけ超えてしまったのでしょう。また各地から聞こえてくる海水温も当然ながらハイレベル。まだまだわかっていない部分で、海の中ではとんでもない変化が起きているのかもしれません。

そんなことを気にしていたら、大阪南港の波止釣りでヘダイが結構釣れるというニュース。それもちゃんと成魚サイズで。以前は中紀あたりまでのイメージだったのが、近年は紀淡海峡あたりにもかなり出だしたとは聞いてましたが、一足飛びに大阪湾の一番奥となればさすがに驚きです。稚魚、幼魚が本来の地域と離れて確認されることはままあることですが、成魚が同時に複数となればさすがに偶然ではないのでしょう。逆のことを考えれば、カレイなんかが釣れなくなるとかも起きて不思議でない話。誰が悪いでもなく、どうすることもできないわけですが、身の回りで顕著に現れだしたこの変化、心配のタネは尽きませんね。

さあ9月はどんなことが起こりますやら。少しは動きやすくなる気温になってくるでしょうから、ハイシーズンを楽しみましょう。

写真は中紀・煙樹ヶ浜で釣られたヘダイ。ここでも昔よりは各段に多くなってるとの話。名前がさえないからか、イマイチ喜ばれていない印象ですが、食べる分には美味しい魚ですよね。