そうか、10年経ったのか・・・・
スカッとした晴れの日が少なく6月が終わります。
月初の一瞬だけ、ひょっとして空梅雨か?と思われた時もありましたが、やっぱり普通に梅雨でした。冬は寒く、夏は暑く、梅雨は梅雨らしく・・と基本的に四季のシステムは崩れない方が農作物の収量なども狂いが起きにくいのですが、そこは人間は勝手なもの。雨降りは日常生活でも面倒なことが多く、この時期でも晴れた方が嬉しいのは本能的なものでしょう。また今年は特に九州方面で雨が多く、地震の被災地にダブルパンチになっているのは何ともお気の毒な状況です。これ以上に厄介な災害にならないことを願わずにはおれません。
こんな鬱陶しいひと月でしたから、商売の方も良いはずはなく、全国どこを聞いても似たようなご様子。加えてイワシなど身エサの原料確保も、どんよりしたムードそのままに、イマイチな状況でした。そんなふうですから確かに士気は上がりませんが、想定外か?と言えば、そうではありません。天気に左右されるのはこの商売の宿命。織り込み済みだ!と強い気持ちで前を向くしかありませんね。
今月のチョイと変わった動きと言えば、先々月お伝えしたように春のアミエビ不漁→業界内の在庫不足による不安から、通常お付き合いの無いルートからもいろんな問い合わせがありました。餌屋稼業の本当に難しいところで、在庫を持ちすぎて天候不順に見舞われると、山のような越年在庫や値崩れなどの弊害が。またハイシーズンに本当に商品が無いとなると、売り上げも上がりません。これが一番の痛手です。今年、懸念されるのは後者の方ですが、何とか今の市場内在庫で乗り切れるパターンがあるとしたら、週末ごとに台風だ大雨だと荒天が連発するような展開しかないわけで、それはそれで最悪のパターン。憂いていてもラチが開かないので、ひたすらその時その時の状況を的確に把握して、凌ぐほかないんだよなぁ・・・。
実はこのブログでこんな嘆きや憂いを囁きだしたのが2006年の6月。21世紀になった頃に立ち上げたホームページを大幅に刷新したタイミングでこのブログを付加しました。積み上げてみれば備忘録としての役割も大きく、またいろんな困難を乗り越えたり、交わしたりしてきた軌跡をうかがうこともできます。小学生だった子供が大学生や社会人になるほどの時間が経っているわけですから、社としての在り様、釣り業界を取り巻く環境も大きく変わったと感じます。ちょっと10年分読み返してみて、今後のいろんな参考にしてみようと思っております。
写真は7年前の我らが南部堺漁港の様子。写真よりずっと左側に伸びる大波止内側にもビッシリと漁船が並んでいたのですが、今は随分と廃業者も増えて船の数が少なくなりました。この地域に限ったことではないようですが、本当に淋しい限り。記憶の裏打ちに、こういった写真での記録もやっぱり大事ですね。