晴れ晴れバタバタ、あっと言う間に・・・
秋らしく清々しい空気の下、10月が終わります。
このひと月、本当によく晴れてくれました。
8月の記録的日照不足から一転、9月後半から持ち直した好天のリズムは今月に入りさらに安定。河川が渇水気味になるほど雨が少なく、天気予報も大半はお日様マークがあったでしょうか。遠くを通る台風がうねりを起こすことはありましたが、ひと月を通しての釣り人が稼働できる日数としてはほぼマックスだったと言えましょう。この極端な晴れっぷり、ちょっと記憶にないレベルですが時期が時期だけに本当に助かりました。
天気がこれなら、当然のごとく製造に配送にてんてこ舞いの日々。繁忙期と閑散期の差が小さくない弊社の業容では、余裕たっぷりの人員を抱えることは難しく、最高に忙しい時期には人のやり繰りがなかなか大変です。こういう状況も決して弊社に限ったことではないのですが、労働人口が減り続けている田舎町としては、結構切実な問題になってきました。
弊社に関わる様々な業態に目を向けると、とりわけ物流に関係する業種での人手不足や不遇を感じる今日この頃です。ネット社会で人の行き来、物の行き来がますます変わっていく現世において、小口の荷物発送は増える一方。そんな中にあって物を運ぶ仕事は社会の根幹産業のひとつであるはずなのですが、どうも軽く扱われがちに思えてなりません。個人消費を主とするネットでの売り買いでは「○千円以上お買い上げで送料無料」といった宣伝文句が常態化していますが、こういった風潮から企業間の取引も輸送に関するコストに対する目が非常に厳しくなった印象です。簡単に言えば「商品代と別に運賃なんて出せない」と言われてみたりで。
最悪、仕事がなくなってしまうことを考えたら値引きの要求も飲まざるを得ないのは世の常ですが、そういった標的に一番なりやすいのが物流費です。また費用の面以外にも、荷物が激増する年末など、遅配など起きて当然とも思われますが、「おせちセットが時間通りにクール便で届かなかった・・・」とかいうニュースも聞き飽きました。はっきり言ってできるわけないのです。
インターネットとその周辺の仕組みで、世の中どんどん便利になっているかのように思える一方で、無理なシワ寄せが起きているのは間違いない事実。利用者からは無茶言われるわ、実入りも少ないでは、その仕事に従事する人が少なくなるのも当然です。物を売る新しい仕組みを考える人たちには、そんな細部にも関心をもっていただきたいですね。
写真は開通したて、新高速のトンネル内。
紀伊田辺以南は2段階に分けて計38キロが延伸されましたが、田辺からすさみ(江住)まで無理なく30分で行けるようになりました。しかもずっと無料です。通ってみた感想はトンネルの多さに尽きます。富田川と日置川を越える前後だけは和歌山らしい風景にふれられますが、それ以外はどこを走ってるかほとんどわからない山陽新幹線のような感じ。まあ利便との引き換えなのでそこは仕方ないでしょう。田辺から江住まで30分なんて夢のようですから。殺風景なトンネルも開通直後の今はススっ気もなくとても綺麗であります。