釣って楽し、食べて楽し
今月5回目の月曜日で10月が終ります。
ここしばらく週末ごとに天気が悪くなるリズムが続いています。
この時期の月曜日というのは週末に消費された商品の補充や出荷で、時としてパニックになることもあるのですが、今日のそれはまだまだ知れたもの。今週の週間天気ではオレンジ色がずらっと並んでいるのに6日の日曜に早くも傘マーク。一体どないなっとんのか!早くこの嫌がらせのような流れから脱したいところです。
さて少し前ですが、NHKのテレビで全国各地の特産品を、その地域の学校給食に取り入れようという活動を紹介する番組をやっていました。活動の意図は、古くから地域に根ざしている農水産物が、子供たちにきっちり受け継がれていないから。地場産業の後継者不足にもつながるということで、給食の面から子供たちに伝えていこうというものです。ひとつの例として番組の中に出てきたカツオの漁獲地は、漁業以外は何もなさそうな本当に小さな町。しかし、そんな地域でも子供の魚離れが進んでいて、都会の子供に教えるかのような感じで漁業体験学習をやっていたのは驚きでした。決して過度な演出はなく、これが現世の真実なのでしょう。
我がみなべ町の南には県下で和歌山市に次いで人口の多い田辺市があります。平成の大合併で近畿で一番面積の大きな市になった事とは関係なく、元々大きな町でありました。それでもほんの15年くらい前まではコンビにもほとんどなく、飲食店も全国に展開してるようなチェーン店はほとんどありませんでした。それが高速の延伸とともに徐々に様相が変わり、コンビニの進出にとどまらず、ファミレス、焼肉、牛丼、回転寿司なども次々に登場。回転寿司も地域のものがありましたが、後から来た全国チェーン二つが圧倒した感じです。そんな食生活の変化からも、地域性が薄れていくのだろうと感じます。
食材もますます便利なものがいっぱいで、回転寿司のネタが元々どんな姿の魚だったのか知らなくても困ることはありません。しかし、人間が生きて行く上で最も大事な「食」の根幹はもっともっと知らなきゃなぁ。いま問題になってる放射能のことだって、あまりに冷静さを失った過剰反応は農水産物の根本を「知らなすぎ」も大きな要因かと。
そう考えると食べることや命の尊さを学ぶことにおいて、釣りは本当にいい教材なんですけどね。こういう地域に住んでる以上、もっともっと頑張って伝えねば・・・