コラム
コラム 2022.03.31

まさに混沌の年度末

桜は咲きましたが、世の中全体がスッキリしない空気感で3月が終わります。

弊社も今日が今期の最終営業日。一年を振り返るより、先の方が思いやられます。ただでさえコロナで経済が乱れた上に、戦争が始まって先行きの不透明感も増すばかり。その最中、弊社もご多聞に漏れず多くの製品に関して値上げのお願いに奔走する3月でした。世の中の何もかもがそういう動きになっているので、流れに乗りやすい部分はあるものの、決してたやすくはありません。今世紀に入って、特にこの10年くらいで釣りに関するあらゆるものがずい分高くなりました。もちろん、高性能、高品質化した結果というのもあるでしょうが、かなり様変わりした印象です。そんな中でエサと分類できるものは全般的に価格の上昇が緩やかというか、ほとんど上がっていないものが多々。人間の食べ物に例えると「物価の優等生」と言われ続けてきた卵やバナナと似た感じでしょうか。だから、いざ値上げとなれば他のものに比べて抵抗感が大きいのだと思われます。弊社の商いというより、エサ業界の安定のために扱ってくださる小売店の皆さん、そして釣り人の皆さんのご理解を得たく存じます。

もうひとつ、近年にない「良い感じ」で始まったアミエビ漁も、中旬以降にこれまた悪い方へ傾きました。妙な低水温の影響が少しは懸念されてはいましたが、どうやら16日の地震に何らかの影響を受けたという説が有力です。あれを境に群れが散ってしまったとの事。見えない場所で起きたことなので何とも言えませんが、震源はズバリのエリアの海底。そこらに居る生き物が普段にない衝撃を受けて、違う行動をとるのは当然でしょうか。道路、新幹線、建物に被害がたくさん出ている中、弊社に関わってくださる加工業者さんなどに目立った被害がなかったのが幸いでした。あと数週間続く漁期の中で、今少し獲れてくれることを期待しましょう。

何はともあれ、世の中が気分よくお出かけ気分になれるような雰囲気に変わってくれることが一番。ゴールデンウィークあたりにはたくさんの人出を期待して、それに向けた商品をため込みに勤しむ日々が始まります。