2023年5月19日
和歌山県みなべ沖のコマセ真鯛釣り
平井 憲さんのレポートです。
【コマセ真鯛釣り】
●釣行日:5月19日
●場所:和歌山県みなべ沖・沖釣(船釣)
この時期和歌山では真鯛の乗っこみが始まっているのだが、今年は水温の関係か、少し遅れ気味となっている。そこで和歌山県みなべ堺港を出船基地としている純栄丸に、これから始まるオキアミを使ったコマセ真鯛のカカリ釣りを案内して頂きました。
この日は、船長含む常連5名でAM5時に堺港出船して、みなべ沖水深58m~60mのポイントに20分程で到着。アンカーを掛けてのカカリ釣りです。海上は南東の風で上潮は上り潮で底潮は、ほぼ動かない下り潮の二枚潮とあまり良くない状況での釣行です。
水深58m錘100号の天秤仕掛け全長6mで指示タナは底から7m水深51m、底潮はほぼ動かず底狙いで始めるが、1時間アタリ無しでサシエは残り予想以上に冷たく感じます。この日の上層水温は19℃程で底潮はこれよりもかなり冷たいと思われ、この日の活性の悪さの一つだ。純栄丸ではマキエ・サシエ共に浜市の「南極産おきあみ」を用意してくれる。
私はオキアミのコマセ釣りにはそれ以外に何時もサシエの「Gクリル遠投」を持参する。今回は4月発売の新製品「レアハード」も使用した。
今回の状況での対策ポイントの一つとして、通常マキエカゴのオキアミは5分程で撒き切り仕掛けを回収するが、マキエカゴからオキアミが出る量を約10分~13分と少量づつ出るように調整、前半はサシエにGクリルを2匹抱合せ、後半エサ取りが出て来たところでGクリルと少し固め調整のレアハードを2匹抱合せてマキエは細かくしたものを混ぜマキエ槽を広め、3分に一度程大きく誘いを入れアタリ取ると言った釣法も含め、船内アタリの出ない中、サシエ・マキエの工夫と真鯛のタナに試行錯誤して真鯛のアタリを取った。
7時44分 タナは底から8m(マキエカゴの位置)仕掛けを降ろしタナ手前から除除にブレーキを掛けて糸フケを取り、指示タナより、仕掛をハリス半分程下ろしマキエを撒きながら指示タナの位置に巻き上げ、アタリを待つ。10分程経過時で竿を大きくあおりエサを振り出し誘いラインを1m送り込む・・12分でコツコツのアタリからラインを送り込み竿に乗る本アタリでアワセを入れると竿が弧を描いた!
重量感を伴う心地良い締め込みを楽しみながら慎重に手巻きで5分かけて対応すると海面に66㎝の良型真鯛が浮かび上がった。
このような釣法で、食い渋りの真鯛を6時48分に55㎝・7時18分に47㎝・7時44分に66㎝・9時8分に51㎝・11時に53㎝と真鯛5匹とその他イトヨリ44㎝を1匹の釣果は船内で真鯛最長寸と竿頭で納竿しました。この日の真鯛は、底から3m程でエサを捕食していました。底潮は水温も低く前半は特に3m上の枝鈎のエサは取られるが先鈎のエサがよく残りました。
このような場合は若干上のタナも探って見るのも良いと思います。冷たい底潮が動き、良い潮が入ったら真鯛釣りの絶好期に突入します。これから数、型共に期待が持てます。この日は厳しい状況で同船の常連さんは3人共真鯛の顔は見られませんでした。私がGクリル・レアハードを使い真鯛を釣り上げたのは運だけでは無く、エサの使い勝手がポイントだったと思います。
これから本番のコマセ真鯛釣りエサの工夫もして是非楽しんで下さい。