相変わらず天気の廻りも悪くって・・・・
どうも良い流れにならないまま9月が終わります。
期待外れだった夏休み需要から少しは好転しそうに思えたのも束の間。8日~9日にやって来た台風は千葉方面に大きな爪痕を残し、去年の大阪に続いて9月の大災害となりました。その後も週末にかけて天気が悪いパターンで、本当に雰囲気の悪い一ケ月に。
今回、災難だった千葉は和歌山と似たような風土が感じられ、共通した釣りものも多くあります。被害の大きかった海沿いの地域では多くの民宿が被害を受けて、中には再興が難しいほどのダメージを受けてるところもあるとかで、何とも痛ましい思いです。先ずは被害に遭われた皆様の一日も早い立ち直りをお祈り申し上げます。
今回の災害で露呈したのは、やはり電気がなくなるのが一番困るということ。余りの被害の大きさに復旧がなかなか進まず、行政の対応がどうだとか批判が噴出していましたが、実際に人口密度の薄い海辺や山間部の端々まできちんと張り巡らせたものが物理的に寸断したら簡単には直せないでしょう。メディアの側から批判する人たちも、もう少し冷静な目で見れないものかと思ったりもしてました。いずれにせよ、雨も台風もその規模は確実に大きくなっており、ある程度は災害が起きるつもりで様々な備えをせねばなりません。我々、エサ屋稼業もその影響をモロに受けるわけで、これからは経営計画の中にある程度の災害ロスを見込んでおく必要がありそうです。
そんな中、大阪湾のタチウオなどこの時季らしい釣りモノが今年もそこそこに釣れてくれてたりするのがせめてもの救いです。また青物なんかもまあまあな釣果が聞かれ、もちろん釣り方も色々ですが、エサ釣りでは小アジを釣ってからの飲ませ釣りが一番のよう。ルアーを追わない時でも、活きアジなら一発だったり、やはり本物のエサの真骨頂と言えましょう。
ただ心配なのは、漁業全般にかなり水揚げが下がっていること。特に釣エサ、養殖のエサにするようなサバ、サンマ、イカなどがますます不漁で価格が上がるばかりです。サンマだって1,000円で3匹買えないような値段に!以前は人間の食用市場の川下で待っているのが我々の立場でしたが、今やぼんやりしていたら高値でも買えないようになる始末。気を揉んでも仕方ないですが、あまりに読めな過ぎる自然界の変貌ぶりです。こうなったら過度な期待はせず、目の前のことを粛々と・・・・。
写真は弊社のサンマの切身加工シーン。ある意味、浜市品質を象徴するかのような手作業ありきの現場です。だからこそ、原料の値段が高騰すればさすがに今までのような価格で流通させるのは無理な話。まぁ、釣れりゃあそれ位はいいんだよ!と言ってもらえる妥協点(値段)に早く辿り着けたらと願うところです。