梅干しみたいにならんかなぁ・・・・
異様な暑さは少し収まって7月が終わります。
今月は大雨による洪水、そして命に係わる危険な暑さと、釣りどころでない天変地異に翻弄されました。先ずはこれらの災難に遭われて、日常生活さえままならない状況の皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。
この流れですから商いの方も良い訳はなく、エサに限らず釣り業界の多くで不振なひと月であったのは間違いないでしょう。暑さがほんの少しだけ収まったかな?と思った最後の週末には、関東から西向きに動いた、いわゆる「逆走台風」にトドメを刺される始末。例年よりウンと早く梅雨明けしたものの、その恩恵が全くないままの月末最終日であります。
過去どんな年を振り返っても、それなりに山あり谷ありを経て、何とか帳尻が合ってくるというのが自然の成り行きでした。それが一年を通しての気象が徐々に変わってきて、従来の感覚が通用しなくなっているここ数年。春と秋が明らかに短くなって、そこで期待できていた商いが、毎年のように脅かされています。こうなったら、最初からそのつもりで一年を見据えるマネジメントが必要になるのかもしれません。計算外の晴れた&釣れたは全部オマケのご褒美になるような絵が描けたら良いのですが・・・・。
そんな我々の苦戦を尻目に、近隣の梅干し屋さんでは、思わぬ特需に沸きかえっています。今月上旬に全国ネットで放映された林修先生の特番で、梅干しが健康に良いというネタが物凄い反響を呼んだのでした。健康ネタでもとりわけ高血圧やダイエットにも効果があるとの話だったので、余計に火が付いたのでしょう。もう10年以上前ですが、藤原紀香さんの一回目の結婚式で引き出物に出された高級梅干しが評判となり、別のメーカーも含めてちょっとしたブームになった事もありましたが、今回はその比ではありません。急ピッチの増産に人手が追いつかず、とっくに仕事から隠居したお婆さんまでが駆り出されてたりとも聞かれます。
こんな特需も、そもそも梅干しにそれだけの商品力があったから起きたもの。そう考えると、釣りにだってキッカケ次第でチャンスが巡ってきてもおかしくはないでしょう。対象魚や釣り方次第ではそれほどお金がかかるわけでもなく、老若男女も問わず、釣った魚を食べる楽しみもあります。そんな魅力を世間に影響力のある人に上手く伝えてもらえる機会が来ることを信じたいですね。
写真は冷凍イワシの選別シーン。まさに開幕直前のタチウオ市場に向けて鋭意製造中であります。不漁のターゲットも多い中、タチウオだけでもキッチリ釣れ盛って欲しいものです。