やっとこさ「いい感じ」になってきたかな・・・
新緑眩しく、GW真っただ中で4月が終わります。
厳しい冬の影響で水温の戻りが遅れ、釣り場が春めくのが随分遅くなった感。しかも天気が比較的安定したおかげで凪の日が多く、海水の循環も悪かったのか、釣りにしても漁業にしても盛り上がらない日々が続いてきました。ただ当地では先週あたり平アジの思わぬ豊漁などあり、ようやく長いトンネルを抜けて閉塞感を拭えた感じです。
今回の大型連休は半ばに一旦雨の日がありそうですが、全体通して見れば期待できそうな天気の廻り。海の中の気配も良くなってきたところで、商売も波に乗っていきたいところです。それを見越して弊社の工場もフル稼働の状態に入ってきました。
今月は三陸のアミエビ漁も終わり、この先一年分の調達を終えました。
宮城では漁の状況が芳しくなく、少し心配もされましたが、釣り市場全体でも一応この先一年回りきるであろうレベルには到達。昨年秋の絶好の釣りシーズンに雨が多くてアミエビが消費されず、逆に余って今年へ回った分にも救われた感じです。ただ昨年来続く高値は今年も続き、ユーザーさんに一部ご負担いただくことは避けられません。そしてここへ来て少し様相が変わってきたのは、アミエビを人間の食用として利用するための買い付け量の増加です。
従来は養殖魚のエサと釣り市場での消費が大半で、これらは末端価格を高くできない典型的なモノ。しかし現地の漁業関係者的にも、他に獲るもののない端境期の仕事として「無いよりは良い」といった具合で、低単価な仕事を引き受けてくれていたところがありました。それがここへ来て「もう少し高くても買いたい」というニーズで人間の食用としての用途がさらに開発されてか、その需要が急増してるのです。
確かに獲れたてのアミエビは冷凍して解凍したもののような臭さは無く、見た目はまさにルビーのような美しさです。何か手立てがあれば今まで以上に食品の素材として扱われても全く不思議ではありません。この先どんな展開が待っているかは何とも言えませんが、限られた天然資源の争奪戦にアミエビも注目され出したことはお見知りおきください。
さぁ、明日から5月。釣り日和の素晴らしい日が続きますように・・・。