1月はいつも静かなもので・・・
空気も商いも寒々と1月が終わります。
年始のスタートは最初の連休までが少しバタバタとし、今年最初の更新もままならずにいましたが、その後の全国的な冷え込みと閑散ぶりは御存知のとおり。関東を中心に太平洋側でさえ50~60年ぶりの寒さと言われるくらいですから、日本海などはもう完封モード。そんな流れで早くも月末を迎えました。
元々この月はエサ屋にとって閑散期ド真ん中。地元周辺で言うならグレが活況か、或いは沖で青物が湧いたりすれば、いくらか上積みが見込めるんですが、今シーズンは特にグレの釣況が芳しくなく、沈滞ムードが余計に重たく感じられます。それでも歩は進めねばならないわけで、年末から本格作業を進めていたカタログもアップし、また春以降の商戦に間に合わせるべく新製品のパッケージ案など、いろんな仕込み作業や機材等のメンテナンスに勤しむ日々でした。
それにしても、国内外の自然環境に関するニュースはどれも心配なものだらけです。日本とは比べものにならないような大寒波だったり、こんな時期なのに水に浸かるパリの街とか、本当に想像もつかない世界。身近に感じられる話題なら、ウナギの幼魚であるシラスウナギがかなりの不漁と言われた昨年の水準からさらに100分の1に減じているとの事。これは中国の沿岸でも同じような状況らしく、「獲り負け」といった現象ではなさそうです。
「食べて美味しい」という人間の都合で、特定の生き物を大量に捕獲すれば、結局はこうなるのでしょう。ただ、この期に及んではこうなった理由から目を背けるわけにはいきません。ウナギだから圧倒的に目立った扱いで報じられていますが、資源が激減している魚(生物)は他にもたくさんあって、本当に危機が迫っているのは間違いないのですから。
単純に「美味しいものが庶民の食卓から遠退く」なんてことを心配するのではなく、資源管理や食品の廃棄問題など、そもそものこの世の成り立ちを、より多くの人が気付く切っ掛けにならねばと思う次第です。そういった意味ではメディアの踏み込み方にかかっているのでしょうね。
写真はとある日の弊社上空。冬晴れの青空は澄み渡り、本当に美しいもの。寒い&売れない等々、どうしてもマインドが後ろ向きになりがちなこの時期ですが、日は次第に長くなり、明るさを増すにつれ、活気が取り戻されるものです。日々、前を向いて!・・