お魚さんに感謝・・・・
秋らしい時間はホントに短く、11月が終わります。
10月の悪天候続きは、月がわりでようやく収束。秋らしい日々がもう少し続いてくれれば良かったのですが、何度か来た冷え込みに引きずられるかのように、冬にスイッチが倒れた感じです。それでも釣り人の皆さんは、前月にさんざん御預けを食らっていたので、波風が立っていなければ結構出かけられていました。商売としても10月分をごっそり取り返すには至りませんが、それなりの忙しさにはなったでしょうか。
今年は黒潮の大蛇行が大きなニュースになっていて、東日本では特に大きな被害が出ています。弊社がアミエビや身エサの供給元としてお世話になっている三陸方面でも漁獲が少なく、海外モノを調達するなど苦労されているようです。サバやサンマなどの大衆魚は、我々でさえ獲れて当たり前のように思いがちでしたが、ここまでくればちょっと心配。こんなことが2年、3年続くとさすがに漁業者さんの生活が維持できない事態も考えられますから、ひと冬超えて春には流れが変わることをひたすら期待するしかないでしょう。
そんなことを考えると大阪湾あたりは魚種にもよりますが、まだまだ恵まれていると言わざるを得ません。弊社的に大きな恩恵を受けているタチウオの市場は、ルアー釣りとの競合もありますが、今季も好調。船に波止に多くのファンが押し寄せて、しかもちゃんと釣れています。数日前にニュース番組で報じられていましたが、日本で仕事をしている中国人の方々がタチウオ釣りにハマって通い続けてるとか。中国でもタチウオは食用で人気があるそうですが、釣りで入手できるのは小さなものだけ。それが大阪市内の港湾地区でバンバン釣れるのがたまらないようでした。
ただ、そんな資源の状態も、いつ何時変化が訪れるかわからないもの。とにかく自然の恵みである、お魚さんへの感謝は忘れてはなりませんね。釣り人にとって都合のいいことばかりあるはずはないですから・・・・
写真は弊社地元にあるスーパー兼みやげ物店のような市場で売られている「ヒメジ」。ローカル表記で「ヒメチ」とありますが、当地でも釣りの対象には入ってこない雑魚であります。値段も最下級ですが、丁寧に開いて天ぷらにすればかなりの美味。釣りに直接関係なくとも、自然の恵みに感謝、感謝。
明日から12月ですが、水の中はまだまだ冬の手前。ガツンと寒くなる前に、皆さん良い釣りを!