またまた日本人の弱いところが・・・・
グッと暑さが増して、5月が終わります。
ゴールデンウィークもあって、人の動きが一気に上がってくるのがこの5月。今年の場合は釣りモノがどれもこれもイマイチ盛り上がりに欠ける状況で推移してきましたが、とにかく雨が少なく、釣り人が動ける日数が多かったのは救いでした。製造の現場もほぼフル稼働して、とりあえずは悪くない形でひと月をフィニッシュ。雨が少ないというのは、この先の反動がちょっと怖かったりもしますが、とりあえずは良しとしておきましょう。
さて、ここ最近、魚関連の話題で世間を賑わせてるといえば寄生虫・アニサキスによる食中毒。こいつは昔からいたものであり、恐らくはそのものの大発生が起きてるのではないようです。それがこの騒ぎたるや・・・。
アニサキスによる食中毒としての発症が確認された場合には、2013年から届け出の対象となったとか。報道の中で強調されてるポイントとして、統計上の発症数が10年間で20倍に増加とあります。しかし、そもそも10年前に確認されてる数は年間6件。発症した時の激痛たるや凄まじいそうで、それを考えると件数だけで評価しづらいものの、20倍というインパクトだけが前面に出ている感は否めません。
基本的には魚の消費量は減ってる中で、生食の割合は間違いなく上昇しました。回転ずしの影響だけでなく、品揃えのバリエーションとして過去にはあまり刺身で食べなかった魚を生で売るケースは随分増えています。そんなことも起因してるんだろうと想像しますが、騒ぎは大きくなって市場に買い控えの影響が出ています。報道の内容もウソではないので、根底から否定はしませんが、何か嫌~な感じしないですか?
調理の過程で「目視」で取り除くしかないなんて、当然限界がありますし、こんな騒ぎの中で中毒が出たら、過剰な非難を受けることも想像されます。生で食べる以上、そういったリスクが常にあることをもう少し上手く伝えて欲しいかなと。釣り人の場合はそのあたりの知識がある人が、やらない人に比べたら圧倒的に高いはずですから、身近な人たちへの正しい知識やリスクの伝授などを期待したいものです。
写真は知り合いの釣り名人の手捌きによる石鯛づくし。リスクは極めて少ない魚種でしょうか。