自然のパワーに翻弄されて・・・・
GW真っ只中、バタバタしながら4月が終わります。
今月は予想だにしなかった熊本地震が発生。周辺地域も含めて半月で震度1以上が1000回を超えるという聞いたこともない頻度です。まずは被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
そんな中、GWの幕開けと同時に、広い範囲で寒気が流入。気温の上下動が激しくて、北海道では結構な量の雪が降るなど、気候のブレの極端さは相変わらずです。明日には一気に気温が上るといいますし、急な冷え込みなどはボチボチ最後となりましょう。
それでも連休前半はまあまあの晴天が見込めて、昨日、今日あたりも追加の出荷などで結構な賑わいがありました。およそ10日間の間がすべて晴天とはなかなか難しいですが、スタートだけでも悪くなくて、まずはやれやれの心境。あとはせっかく釣りに出かけた皆さん、特にビギナーさんが少しでも良い思いをして、次につながるように祈るばかりです。
さて今月は三陸沖アミエビ漁の中盤~後半戦だった訳ですが、結果としては「不漁」です。
これは先月の解禁から全く獲れていなかったのではなく、当初は獲れていたものの個体の粒がやや小さく、成長を待つべく買い控えから獲り控えが起こりました。もちろん、いつ何が起きるかわからないので、序盤から中盤も様子見ながら少しずつ獲っては溜めていきます。そして期待された時期を迎えた頃、突然アミエビは魚探に映らなくなり、消えてしまったとのこと。何かの魚に食べられてしまったのか?果てまた群れごと漁の及ばない遠くへ移動してしまったのか?知る由もありませんが、今までにない動きだったのは間違いありません。釣り業界のみならず、養殖業界など、アミエビを必要とする全ての関連業者が、調達見込みのラインよりかなり手前で漁が終了してしまいました。
業界内に滞留する越年在庫もありますが、大きな荒天などなく例年並みに消費が推移すれば、冬場を前にアミエビが不足気味になることが予想されます。そこらの推移については、今後の経過を見ながら適時お知らせしていくことになると思われますので、動向にご注目ください。
それにしても地面の下での動き、海の中の様々な出来事、本当に読めません。ここ南紀では近年不漁続きで心配されたカツオが少し前から急に獲れだしたり、ほんのチョッとだけ明るいニュースも。絶対的な解決法がない限り、その流れに身を任せて臨機応変、遣り繰るしかないですね。
写真は港に帰着時の獲れたてアミエビ。(昨年撮影)
冷凍→解凍を経ていないこの時点の姿は、釣り人の手に渡ったものとは全然違うプリプリ感にあふれています。