だいたい2月はこんなもんだけど・・・・
天候がやや不順だった2月が終わります。
三寒四温を繰り返して春に近づくというのは毎年のパターンですが、全般に暖冬の今年はやはり何か違いを感じます。2月は全国的に毎週末天気が荒れるパターンが続き、商売的にもお手上げ。まあ、この時期らしい仕事ができた面もありますが、ちょっと消化不良な感じでしょうか。釣りの現場から聞こえてくるのも、同じ魚種で例年より脂の乗りが良くないとか、白子の入り具合が良くないとかマイナス要素が中心です。全国あちこちで梅が咲いた、桜が咲いたと早すぎる春の到来が報じられていましたが、気候のねじれから来る様々な異変は、これからもいろいろ出現するのでしょう。ただ起きたこともない自然の現象を予測することは難しく、ある程度は受け身であるのも仕方ありません。
ここでも幾度となく綴ってきましたが、今の海の資源というのは本当に不安定です。当たり前のことですが、何かの種類の魚が減ってるということは、そのエサも減っているか、或いは食べられずに済んで余ってるなど色々考えられます。何れにせよ小さな変化も連鎖して何がしかの影響を及ぼし合うものですから、まだまだ判っていない色々なことが起きているのでしょう。漁業やその周辺産業は、そんな不安定な土壌の上に立っているものですから、廃業する漁師さんが出るのも否定は出来ません。私も最近まで知らなかったのですが、和歌山の漁師さんも中国人向けの赤サンゴ漁で稼動する人が相当数いるんだとか。よほど状態の良いものだったのでしょうが、ひと塊で数千万円もの一攫千金を実現した人もいるようで、それは確かにブームにもなるでしょう。
とにかく人間の知恵で資源を維持できるものは維持し、養殖できるものは養殖し、島国らしい食文化と釣りの文化が継承されてほしいものです。先週発表されたように日本の人口もとうとう減少に転じました。しかもいきなり和歌山県の人口に匹敵する数が減じていました。さらに地方ほど人口が減っているという結果をみるとますます心配なわけですが、弊社なりに出来得ることをコツコツ頑張るしかありませんなぁ。
写真は見てのとおり、海の御馳走。こういうものが、ずっと食べられる日本でありますようにと願いつつ・・・・