コラム
コラム 2013.04.30

営業に調達に頑張ってます

北海道

GWの谷間の雨で4月が終わります。

雨といっても今日だけのようで、前半と後半できれいに分れた今回のGWは我々にとっては実に嬉しい天気廻りになってくれそうです。雨が多くて短かった秋が過ぎたら、今度は寒すぎる冬が来て・・・。商売的にスッキリしない気候にずっと憂いていたのが、ようやく本当の春が来た思いです。

さて長らく大阪のフィッシングショーにも出展していなかった弊社ですが、ひょんなきっかけから今月は北陸のフィッシングショーに出展させていただきました。近年は東西の2大見本市の他に、地方都市での開催が急激に増えています。そのほぼ全てに出展されているメーカーさんの労力は大変なものと察しますが、ブランド力の維持と増強を考えるとある程度は必要な投資なのでしょう。弊社的には今回の開催地は、ほとんど地域の問屋さんにお願いしてるエリアで、知名度的には高いはずはないのですが、それでも陳列した商品には結構な関心をもっていただけました。各地の問屋さんのご協力もあって、全国に届いている弊社の製品ですが、どのように使っていただいているのか、また他の要望などをもっと吸い上げる必要を感じた次第です。

弊社の強みは製品の開発力というより、天然資源を確実に&大量に買い込み、間違いのない加工をして世に送り出すというパターンかと考えています。製品の多くはどちらかと言えば商品を提供している小売店さんなどから上がってきた要望を実現したもの。リクエストに応えるべく原料の安定調達が可能かどうか?弊社の設備で出来るかどうか?そしてお客様に買っていただける価格で売ることができるか?それを全部クリアできたら製品化です。開発や企画を決して他力本願にしているわけではないですが、世に求められているものを確実に供給するという意味では手堅い仕組みかなと。

そんな弊社が最高に困る時と言えば、やはり求められている原料がなかなか確保できない状況の時であります。ここでいつも言うように、素材はすべて天然資源。どの原料も毎年あたりまえに獲れているものなどひとつもなく、ハラハラ、ドキドキの連続です。近年最も困っているのがサシ餌として使う大粒のアミエビの不漁です。釣り餌として流通させるにはかなり安い単価で買う事が必要なのですが、それには濃密に浮いて来たところを一網打尽にするしかないとのこと。薄い密度の海で網を引きまわすような獲り方では、漁師さんの採算が合わないので難しいのだそうです。

写真は今月営業部長が10日がかりで産地の北海道を回ってくれた時のひとコマ。なかなか良い情報はなく、今季の調達も難しいものになりそうでした。調達のメドもたって、美味しいウニ丼を腹いっぱい食べて来れればよかったのですが、現実は甘くありません。ただ、製品を出すからにはここまでやるのが浜市クオリティ。アミエビに限らず「ちゃんと度」だけは負けたくありませんから・・・。