コラム
コラム 2012.08.31

空いてる釣り場もいっぱいあるよ!

兵庫県・淡路島西岸の海岸線

まだまだピークの暑さのまま8月が終わります。

写真は今月初旬、大阪の知人が送ってきた兵庫県・淡路島西岸の海岸線。

何ってない光景なわけですが、送り主曰く「昔なら夏休みは、こういう海水浴場でない所でも、泳いだり、潜ったり、釣りする人が結構いたけど、最近は誰もおらん場所が増えたなぁ。特に子どもだけで遊ぶとかは全然見かけんな」と。

そう言われてみれば、日々見ている弊社界隈の各所でも同じような傾向にあります。海水浴場でない場所での遊泳は昔から行政も警告はしてましたが、それでもいろんな場所に人は散らばっていました。反対に海水浴に関しては少し先の「白良浜」が相変わらずの人気ぶりで、近年はますます大変。設備やコンビニも昔に比べて充実し、そこへつながるルートの渋滞は平日でも結構なもので、まさに夏の風物詩であります。

そういったことを考えると、世の様々なモノが「〇〇専用」とか具体的にパッケージ化されている時代の現れなのかもしれません。海水浴は海水浴場で、キャンプはキャンプ場でときっちり線引きされ、人々の動きが画一化の一方へ。(唯一、バーベキューは川原の車が入りやすい場所などに自然とポイントができて、ゴミの放置問題などが後を絶ちませんが、これは困ったもんですね)

で、釣りのシーンでみた場合も、やはり同じような傾向が見受けられます。釣りは古来から創意と工夫の積み重ねで作り上げられてきた文化です。しかし、長年の積み重ねで便利な道具や仕掛けが高い精度で出来上がってしまい、ポイントや時期の情報も定着。初心者でもロスを少なく効率よく遊べるようになりました。加えてリアルタイムの情報網の発達も相まって「釣れる場所で釣れる時期だけ」といった流れに拍車がかかっているのでしょう。それはそれでいいのでしょうが、一抹の寂しさを感じずにはおれないのも事実です。

もちろん弊社の製品群も便利で使い易いという路線のものを多く出しているので、この感情とは矛盾もあるのですが、こういうガラ~ンとした海辺を見たりすると、無邪気に野山を走り回り、釣りの本当の楽しさを覚えた子どもの頃が懐かしくよみがえってくるのでしょうね。

さて明日から9月。朝晩が涼しくなりだしたら一気に忙しくなる書き入れ時のスタートです!