コラム
2010.02.13
梅林、見頃でございます
けっして地元贔屓で云うんじゃないですが、みなべの2月は本当にきれいです。
山手全体がやわらかな白色におおわれています。その上、町中の至る所から漂ってくる優しくて甘酸っぱい香りが鼻腔を満たしてくれます。そう、いま梅の花が満開なのです。この香りを鼻から胸一杯に取り入れて、また鼻から解放する。それを繰り返しながら梅畑の中を歩いています。体の中にも春が入ってきます。しばらくは憂き世を忘れます。
「桜切る阿呆に梅切らぬ阿呆」の言葉通り、立派な経済植物でもある梅の木は、花が開く直前まで剪定作業が行われます。ご存知の方も多いでしょうが、良い梅の実を得るためには、この選定作業がとても大事なのです。作付け面積の多い農家では、ミツバチ飛び交う花の開いたこの時期でも、まだ枝切りに追われています。 こうして歩いていても、あちらこちらからエアー動力式の剪定ハサミの「パシュッ、パシュッ」という音が聞こえます。ですから、カメラ片手にのんびり花見気分でうろつくのも、ちょっと気が引けます。
しかし、ホンマきれいやなぁ~。日本一の梅の里、みなべの春です。
※写真は梅畑とHAMAICHI社屋。そして青い太平洋。