コラム
2010.01.31
春を待つ日々
例年通り、静かに一月が終わります。
一番ゆったりすると同時に、この先一年の仕入れのボリュームを算段したりする大事な時期でもあります。アミエビ、オキアミ、その他の小魚類と、弊社が調達している原料はほとんどが海産物。限られた時期に適量だけを調達し、切らさないことはもちろん、変に越年の在庫を残さないようにせねばなりません。業界全体で大きな在庫を抱える状況は、妙な値崩れが起きたりでロクなことはないのです。エサの消費は年中天候に左右されるだけに、この量を読むことは容易ではないですが、逆に醍醐味とも言えるでしょうか。例年のデータに加えて、旧暦ベースでの気象傾向なども加味しながら、じっくりと考えます。地球温暖化の影響で、予期せぬ異常気象を感じることの多くなった近年ですが、旧暦からみた傾向は意外とバカにできません。この商売には新しい技術と、古くからの知恵の両方が必要なんですねぇ。
春一番の大仕事はアミエビの買い付け。ハイシーズンを終えて空き気味になった冷凍庫が次々と埋まる時が春の到来です。