夏休みの大負け、ギュイーン!と挽回
冬にスイッチが切り替わる感じで11月が終わります。
気候の変動で春と秋が短くなってしまった日本の四季ですが、今年は近年になく秋が長く続いた感があります。8月のとんでもない雨続きの反動か、その後は大がかりな天気の崩れが少なくて、釣り業界にとっては大助かりだったと言えましょう。琵琶湖の水位が14年ぶりの渇水と言いますから、あれ以降はいかに雨が少なかったかを物語っています。とにもかくにも天気が良くないと始まらない我々の商売、この結果にはひとまず満足せねばなりません。
こういった流れで商品や新たな原料の入出庫も活発です。もっと早くに冬モードになってしまうことの多かった近年の11月末に比べると、おかげ様でバタバタの毎日でした。そんな日々の中で非常に憂うことがひとつ。物流を支える人たちの高齢化です。弊社に関わる各種物流会社さんも最終アンカーとして小口を扱う超大手さんは別として、大きなコンテナを引っ張ってきてくれるトレーラーなど、単発の荷物に関わってくださるドライバーさんなどは顕著にその傾向がみられます。IT技術の進化で企業も個人も物品の調達が劇的に活発化しました。売り買いの仕組み作りが優先される一方で、その品物を運んだりすることについての評価があまりにも置き去りにされたのは間違いないでしょう。今後はAIによる様々な革新で物流界にも「人いらず」がどんどん進むとも言われていますが、現実はそんな簡単なものではないと想像します。例えば弊社に届くアミエビ原板、40フィートの大型コンテナに1,650枚、すべて手積み、手下ろしです。市場の大きさ、その評価額からすると、そうならざるを得ないのが今の現実です。流行りの「持続可能な・・・」ものにするならば、見えにくいコストに対する「買う側」の意識の変化しかないんでしょうかね。
さてコロナが想像もしなかった沈静化で本格的な冬を迎えられるのかと思いきや、月末になって南アフリカを中心とした新株の騒動。またイヤな空気感になりそうなところを新総理が下した新規入国の原則禁止はなかなか思い切った決断かと。感染拡大もそうなら、メディアの雑音封じにも大きかったと思えます。このまま新たな第6波にはならずに、新年に向かうと良いのですが・・・・。
写真は先週土曜日27日夕刻の南部堺漁港の大波止。実に冬っぽい雲行きの夕焼けです。季節は確実に変わりますが、海の中はまだ賑やか。
12月も良い釣りを!