コラム
コラム 2021.12.28

何とか終了、2021

今年も寒波で年の瀬モード、2021年が暮れようとしています。

気候の変動で過去のパターンがことごとく覆される中、比較的以前と変わらなく感じられるのが年末の寒波です。特に今年の場合は数年に一度のレベルといいますから各地への商品発送にしても例年以上の急ブレーキ。ここで本格的にオフシーズン突入となりました。

さて一年を振り返ると本当にいろいろありまして、挙げればきりがありません。先ずは昨年コロナ初年度に思わぬ特需で沸いた流れはかなり落ち着いたものに。さすがに右肩上がりが続くとは思ってなかったですが、そのあたりの推移は実に読みづらく、悩ましい時間の連続でした。おまけにエサの原料になるものが相変わらず獲れなかったり、高かったりでどうしたものかと。ニュースではサンマやカニなど国民的人気食材の不漁ばかりが報じられますが、それはほんの一部であり、現実はもっと多岐にわたります。こんな状況でユーザーさんの期待に応える体制を維持するのはなかなか難しく、同業他社さんもかなり大変な思いをされていることでしょう。

それでも時間だけは確実に前へ進み、待ったなしの課題も降りかかります。夏にはオキアミやアミエビのブロックを真空包装する弊社自慢の包装機が新しいものへチェンジされました。なかなかの投資です。そして最大の待ったなしは自社冷凍機の更新。どれだけ優秀な機械でメンテナンスを施しても、必ず寿命は来るもの。おまけに冷媒ガスの法令規格変更もあって古いものを順次新しくしていかねばなりません。その入れ替えるタイミングをはかっている最中に大事な冷凍機の1台が、かなりな不調をきたす大ピンチに。人間で言うならICUは大げさでも、個室病棟で目の離せない状況です。専門業者さんと一緒に懸命に手を尽くして、何とか年明けの新しい機械へバトンタッチできる目途が立ちました。機械とは言え、まさに命のリレーです。その頑張りに機械が人間のように愛おしく思えて、手で撫でたり、感謝の念を送ったり・・・。

とりあえずは一難去りましたが、企業として継続して行くには、こういったハード面の改修、そしてそれを取りまわす人間のソフト面の継承とますます課題は山積みです。それでもコロナでビジネスの根幹が崩れてしまった事業者さんに比べたら、そういう憂き目に遭っていない立場は本当に有り難いもの。そのことを忘れずに、良いエサづくりを目指して粛々と課題をこなす毎日が続きます。

写真は何とか踏ん張ってくれた弊社の4号冷凍機。約30年、蔵を守ってくれました。そんなこんなのエサ屋稼業、新年も釣らせ名人・浜市の釣りエサを宜しくお願い申し上げます。