私流の梅雨グレ対処術で2ラウンド 鹿児島・下甑島西海岸「ガマのハナレ」&大分・米水津湾「サザエバエ」
住田雄司さんのレポートです。
今回は、少々むずかしいと聞く今季の梅雨グレ釣りのレポートです。それをどう釣るか、全く違う釣り場で実践してきました。ひとつは6/4鹿児島・下甑島西海岸鹿島エリア最南端の「ガマのハナレ」。もうひとつは6/18大分県・米水津湾エリア「サザエバエ」への釣行です。
九州では「梅雨グロ」と呼び、それは産卵からの回復個体が群れとなって潮に付き、食欲も旺盛にマキエに好反応を示し、数釣りが容易となる、この季節特有のグレ釣りを指します。ところが今季、梅雨入り前には異例なほどよく釣れていたグレ達でしたが、いざ梅雨入りすると瀬ムラ、日ムラが激しく、釣り方に工夫を余儀なくされる渋い日が度々ありました。もちろん高活性のグレにばかり恵まれる方もたくさんいらっしゃるでしょう。ただ、もし自分が降りた瀬が厳しい状況にあったらどう対処すべきか?私なりの考察です。
【遠投とタナにこだわる】
私はこの時季、超遠投して沖の潮の変化している部分を狙うことが多くあります。ただ状況や地形など違いなどあるのですべてがそれではありません。それから大切なことは潜り潮一辺倒でツケエを入れ続ける釣りはしないことです、摂餌層を見極めタナにこだわると釣果がよくなります。実釣日ホームの甑島でも、瀬の近くはオヤビッチャや木っ端イスズミなどのエサ取りだらけ。また遠征した米水津も、キタマクラやカワハギにイガミなどばかりで瀬際にグレの姿が見えることはない厳しい状況でした。よって、どちらも沖の潮を中心にした遠投主体の釣り方を組み立てました。このように梅雨グレ攻略にはマキエの遠投力が重要なファクターとなるわけです。
【「鬼集フカセ」+「むぎぬか」で超遠投】
撒き餌に浜市製「鬼集フカセ」に「むぎぬか」を適量いれてまとめ材として使うと少量でもよくまとまるので便利です。
もともと遠投力がある「鬼集フカセ」の遠投性能を「むぎぬか」で強化し、長尺のコマセ杓と合わせ超遠投も可能にします。これを「むぎぬか」なしで実現しようとすると無理に練りすぎるため配合材本来のバラケ機能を損なってしまいます。米水津では某大手メーカーの大会でしたが、厳しい条件の中をこのマキエが助けてくれてよく釣れました。なんとこの日は、チヌの50センチ超えも二本登場。さらにシマアジも釣れてくれ大会の結果とともに大満足な日となりました。もちろんホームの甑島でも大爆釣。ただし、ボーっと釣ると貧果に終わる厳しい状況の中でしたが、最大40センチ超を数枚に35センチ以上の口太で30枚ほど釣る釣果を出し「鬼集フカセ」に感謝した梅雨のグレ釣りとなりました。
最後にもう一手。遠投力を上げて尚且つ集魚効果も増強するなら「イワシ三昧」と「サビキ三昧」がおススメです。もともと一定の含水率があるので、海水で水分調整する前に混ぜて下さい。
【参考のマキエレシピ】
※高集魚、超遠投⇒「鬼集フカセ」+オキアミ+「イワシ三昧」or「サビキ三昧」+「むぎぬか」
※遠投、水中拡散性、高集魚⇒「鬼集フカセ」+「鬼集アジパニ」+オキアミ+「イワシ三昧」or「サビキ三昧」
これからの高水温期、グレは小魚を積極的に食べているので「イワシ三昧」の投入がオススメです。「イワシ三昧」と「サビキ三昧」を使うなら、ツケエもマキエに合わせて作り相乗効果でグレ爆釣!私考案の「Gクリルウルトラハード」のヅケエ「赤と黒」がもたらす驚愕の喰わせ力もお試しください。
(釣ファン・磯釣り伝説にて紹介)詳しくはYouTube釣らせ名人・浜市公式チャンネルの今年4/22にアップされた「オキアミ漬けでグレ狙い」でも私が解説しております。