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全国の釣果レポート 2023.06.29

梅雨グロを釣る~備えある釣りで梅雨を楽しもう~
中甑島「東定置奥」「由良島のもと瀬」

住田雄司さんのレポートです。

みなさまご機嫌いかがですか、梅雨グロ沢山釣れていますか?わたくしは、ホームの甑島で猛烈爆釣中でございます。

さて、その今季の梅雨ですが九州の梅雨入りはとても早く五月末でしたね。少し驚きましたが、これは、気候変動の激しいこんにちに対して私の心の備えが足りなかったということなのかもしれません。

そんな雨季の釣りですから、備えあれば憂いなしということでしっかり準備して快適な釣りを楽しみたいところです。では、この備えることについてちょっとだけ触れてみましょう。まずは天気予報、精度の高い予報は事前の準備に役立ちます、雨天ならレインウエア、高い気温なら飲料水、風が強いなら…など、状況を想定し合わせるために必要です。

さて、その必須アイテムともいえるレインウエアについてですが、たまには防水性能も確認しておきたいところです。市販の撥水スプレーも防水には手軽で良いですが、クリーニングなどの専門店で撥水コートをしてもらうとその仕上がり(水をはじく力)と持続性には大きな違いがでますのでぜひお試し頂ければと思います(注・施工先と価格により差がでます)。

さて、この時季の雨といえば撒き餌も心配です、雨水でゆるくなりやすいのでコンパクトに収納できるような予備の配合材があると便利ですね、私は浜市「アジパニ」1㎏を一つ持っていきますがエアーを抜いてありかさばらないので助かっています。

他に、私がこの時季に必ずチェックしているのが二段ウキです、なぜなら、風対策でもそうなのですが雨水が一気に海域へ入ることで起こる二枚潮対策として重要となるからです。

二枚潮とは一般的に強風で表層が滑る現象や、真水と海水が混ざりにくいことで水の層ができ互い違いに流れる際におきる現象のことです、その他に温度の違う海水塊や地形が原因で発生することもありますが大雨の後はこの現象がよくみられます。大型河川に近い所であればより顕著に現れます。そんなわたしの二枚潮攻略はもっぱら二段ウキ「釣研ツインフォースR」というわけです。

では、釣果のレポートへとお話進めてみましよう。

ここ直近「誠豊丸」での釣果は絶好調です、この時は梅雨グロのハシリでしたが数釣りになりました。とはいうもののサイズも良型までよく釣れるのでさすが甑島です。

さて、数釣りとなる場合、魚の群れが撒き餌に浮いて見えやすく、産卵期前後の食欲旺盛な時期に入ると多くなります。今季の中甑島の口太は産卵からの回復が早く梅雨グロのハシリの頃から爆釣劇を引き起こしていました。刺身にして食べる際にも脂が浮いてとても美味しかったです。

集魚効果の調整には「ヌカパン」をベースに

当日、配合材は前号でもご紹介した浜市「鬼集ヌカパン」をベースに仕上げていました。

理由はエサ取り対策で、ちょっと前に釣行した天草の高浜では小サバの猛攻にさらされていたため集魚効果の調整を考えていたのです。少量のオキアミと「ヌカパン」の撒き餌でスタートし集魚力は必要に応じて上げてみました。また、パン粉とヌカをある割合で配合してある「ヌカパン」はよく飛んでくれ瀬際と遠投などの撒き分けもしやすくあります。

それから、その集魚力を上げていく方法ですが、それは「サビキ三昧(アミエビドリップ)・イワシ三昧(イワシペースト)」を足して微調整していきます。

この日は、潮がよく流れてくれ魚が浮いた前半浅ダナに集中し数を釣り、潮がふらついた後半はタナとポイントを探りながらの釣りを展開しました、結果目標の30枚を超えクーラーに収まらないほどの釣果となりました。水氷で冷却したあとに水を抜いて氷を打ち直しキープしましたが気温が高い時は海水で水氷を作り冷却するとまんべんなく魚の芯まで冷やせるのでお勧めです。

滑る上潮、浅ダナで喰うクロ

では、その後の「由良島のもと瀬」での状況ですが、船付け方向に向いて釣ると左への流れで釣りやすく朝から数釣モードへ突入します。

しかし、そこはクロ釣りです、潮が緩むと強風で表層潮が右へ強く滑りだします、潮位の関係で穂先を水中深くに突っ込めないため道糸の糸フケが大きくなり喰わなくなっていきました。そこでまず二段ウキで上潮の厚さと喰うタナを調べ、その後シングルのウキに戻して下の潮にウキが噛むように、且つそれ以下深くには沈まないように浮力とラインテンションを微調し数を延ばしました。結局一ヒロより上のタナで喰うことがほとんどでしたから滑る上潮に対処しつつ浅棚で喰わせるこれが絶対条件となった日でした。数はまたまた30枚に達してクーラーBoxに入らぬ分は港でお裾分けとなりました。

以上梅雨グロ釣りのレポート終わりますが、クロの数釣りに没頭できたところで、連日の雨日へと突入、しばしの休息となりました。

ということで、みなさま、備えあれば憂いなし天候には十分注意して安全第一で魚釣り楽しんでくださいね。それではまた次回お会いしましょう!

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